テレビ海09や新聞で、大きな事件の裁判の様子が報じられるとき、被告の様子は法廷画と呼ばれるイラストで表され、実際の映像を見ることができません。このことから、裁判中のカメラ撮影は、法律で禁止されていると思っている人がほとんどではないでしょうか。実際は、裁判中の撮影や録音は、禁止ではなく許可制になっています。


また、法廷においては、裁判長の権限として、法廷の秩序を維持するために必要な処置を取ることができますので、その権限を行使して、開廷中の撮影ではなく、代表カメラによる開廷前の撮影のみを許可しています。裁判中に撮影が行われると、当事者や証人が萎縮するなどの理由から、事実上禁止されています。裁判は、誰でも公聴することができますので、裁判の公開原則には反しないとされています。
現在は、許可された代表カメラが、被告人や裁判員が入廷前に法廷に入り、通常は2分間、最高裁判所では3分間、裁判官や弁護士の映像を撮ることができます。テレビニュースで流れる映像は、このときのものです。
カメラによる撮影の代わりに用いられるようになったのが、法廷画です。裁判中の被告の態度などを、数枚の絵で表して、カメラ映像に代わって裁判の様子を伝える役割を果たしています。